

海外から日本を訪れる旅行者が増えるなかで、いま注目されているのが「日本らしさを五感で味わう体験型の観光」です。中でも人気を集めているのが、日本酒のふるさと・酒蔵を訪れる“酒蔵ツーリズム”。
実際に日本酒が造られている現場を訪れ、職人の技に触れたり、できたての一杯を味わったり。観光地を巡るだけでは得られない、“本物の日本”との出会いが、海外のゲストたちの心をつかんでいます。
ここでは、外国人に人気の酒蔵体験の魅力と、おもてなしに活かすための具体的なアイデアをご紹介します。
「せっかく日本に来てもらったからには、心に残る体験をしてもらいたい!」そんな思いを叶える、特別な日本酒体験を一緒に考えてみませんか?
なぜ外国人に日本酒体験が人気?酒蔵ツーリズムのインバウンド需要とは
最近、海外から日本を訪れる旅行者のあいだで、「酒蔵を訪れて日本酒を楽しむ体験」がひそかなブームになっているのをご存じでしょうか?観光地を巡るだけでなく、日本らしさを肌で感じられる“体験型の旅”が求められるなかで、酒蔵ツーリズムはとても注目を集めています。
では、どうしていま日本酒体験がこれほど人気なのでしょう?その理由を、わかりやすく2つの視点から見てみましょう。
世界が注目する“SAKE”と和食の関係

2013年のユネスコ無形文化遺産登録以来、“和食”への世界的関心が急速に高まりました。その流れはやがて、「和食と共に楽しむ日本酒」へと自然と関心が広がっていきます。さらに、2024年12月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の政府間委員会によって、日本酒・焼酎・泡盛といった日本の「伝統的な酒造り技術」(麹を用いた多段仕込みなど)が、改めて無形文化遺産として登録されました。
この登録は、日本の職人(杜氏・蔵人)が長い年月をかけて培ってきた“醸造技術と文化的価値”を、改めて世界に示す重要な一歩といえるでしょう。そして今、多くの外国人富裕層や文化通たちは、「高級和食 × 希少銘柄の日本酒」という、味覚と体験を重視するスタイルを求め、日本の贅を極める食文化に熱い注目を寄せています。
そんな中、「本場の日本酒を現地で体験してみたい!」という声も多く、実際に酒蔵を訪ねる外国人が年々増えています。
また、アニメや映画、伝統芸能など、日本文化に惹かれて来日した外国人の中には、その延長線上で日本酒に興味を持つ方も少なくありません。「日本らしいものに触れてみたい」と思ったとき、日本酒はとても身近で、しかも奥深い選択肢なんです。

知れば知るほど面白い、日本酒のルーツとつくり方

実は日本酒の歴史はとても古く、2000年以上前の弥生時代から続いているとも言われています。最初は神様に捧げるお酒として作られていたものが、時代とともに広まり、江戸時代になると各地に酒蔵が誕生。今では“地酒”という言葉もあるほど、地域ごとに個性豊かな日本酒が親しまれています。
日本酒作りは「お米の精米、蒸煮、麹づくり、生酛造り、発酵、搾り、熟成」といった流れで行われます。特に海外の方にとって驚きなのが、「麹菌」や「酵母」といった“目に見えない微生物の力を借りる”日本独自の発酵文化。しかも、それを職人さんたちが感覚と経験で見極めながら仕上げていくなんて、とてもロマンがありますよね。
こうした酒造りの工程を実際に見学できるのが、酒蔵体験の一番の魅力です。「ただのお酒」ではなく、「文化や技術、自然が織りなす芸術品」として日本酒を味わう体験は、きっと忘れられない思い出になります。
外国人に人気の酒蔵ツーリズムとは?体験できる内容と楽しみ方
日本酒の魅力が世界に広まり、日本文化そのものへの関心が高まる中で、実際に酒蔵を訪れて体感できる「酒蔵ツーリズム」は、ますます注目を集めています。「酒蔵ツーリズム」は、全国に点在する酒蔵を訪ねて、日本酒づくりの現場を見学したり、できたてのお酒を味わったりできる体験型の観光スタイルです。
ただ観光地を巡るだけでは物足りない…
そんな文化や食に敏感な外国人旅行者にとって、「日本の技と心に触れられる場所」として、酒蔵はとても魅力的に映るようです。
実は日本国内でも、酒蔵巡りの人気は年々高まっていて、2013年には観光庁が「酒蔵ツーリズム推進協議会」を設立しました。それに伴い、各地で外国人を歓迎する酒蔵ツアーや英語対応が少しずつ整ってきています。
日本酒は、見る・知る・味わうことで初めて、その奥深さを実感できる飲み物です。たとえば、長年受け継がれてきた酒蔵の建物に一歩足を踏み入れると、木の香りとほのかな酒の香りが迎えてくれます。蔵人(くらびと)の手作業を間近で見ながら発酵の工程を学び、その後は搾りたての日本酒を少しずつ味わう。そんな流れの中で、ゲストは日本酒に込められた時間・技・土地の物語に触れることができるのです。
では、外国人ゲストをおもてなしする立場として、どんな酒蔵体験が喜ばれているのか考えてみましょう!
日本酒をより深く楽しめる酒蔵ツアーの中には、“見る・知る・味わう”が一度に叶うプログラムがたくさんあります。
ここからは、モテナス日本が実際に企画したことのある酒蔵ツーリズムの実例の中から、外国人旅行者に特に人気の高い酒蔵体験を、4つのスタイルに分けてご紹介します。
日本酒が生まれる現場へ|酒蔵見学ツアー

酒蔵見学は、酒蔵ツーリズムの中でももっとも定番で、かつ人気のある体験です。
実際の日本酒造りの現場を訪ねることで、「日本酒ってどうやって造られているの?」という素朴な疑問に、自分の目で確かめながら答えを見つけることができます。
「酒蔵見学ツアー」では、精米、蒸米、麹づくり、発酵、搾り……といった一連の製造工程を、蔵人の仕事風景とあわせてじっくり見ることができます。中には、白衣や作業着を着て蔵の一部に入らせてもらえる体験型プランもあり、職人の視点を体感できることも。
見学する酒蔵の建物自体にも注目!築100年を超える古い蔵では、土壁や梁、釜場など、日本の伝統建築の美しさや機能性も楽しめます。ひんやりと静かな空間に差し込む光、木と酒が混じり合う香り。五感が自然と研ぎ澄まされていく感覚に、ゲストは一様に驚きと感動を覚えます。
また、酒蔵ごとに水源や米の種類、発酵温度などに違いがあり、それがその酒蔵ならではの“味の個性”を生み出していると知ると、グラス一杯の酒に対する見方が変わるはずです。
日本酒もワインと同じように、産地や酒蔵ごとに味わいが異なるという点が、海外でも徐々に知られるようになってきました。ワイン通の中には日本酒に関心を持つ方も多く、特に製造年や生産者、風味の違いなどに注目する姿勢には共通点があります。
香りや飲み口の系統をもとにおすすめを選ぶスタイルも似ており、相手の好みに合わせて日本酒を提案できれば、接待やお土産選びにも大きな強みになります。

香りと味の違いを体感|利き酒体験

酒蔵見学と並んで人気がある体験は、実際に日本酒を味わってみる「利き酒体験」です。
日本酒は、甘口・辛口・華やかな香り・すっきりとした後味など、銘柄によってまったく違う表情を見せます。そんな奥深さを、少しずつ飲み比べながら体験できるのがこのプログラムです。
会場は、カウンター形式の利き酒スペースや、和風の個室、テラス付きのサロンなどさまざま。落ち着いた空間で、ゆっくりと香りや温度の違いを楽しめることから、特に富裕層や感性の高いゲストに人気があります。
利き酒の際は、酒器にもこだわりが。冷酒にはガラスの酒器、ぬる燗には陶器や錫(すず)のぐい呑みなど、日本ならではの「道具を使って味わいを引き出す文化」も、興味深いポイントです。
モテナス日本では、唎酒師(ききさけし)やソムリエが一人ひとりに合わせておすすめを提案。「フルーティーな香りが好き」「食事と合わせたい」「香りより旨味重視」など、好みに合わせて細やかに対応できます。さらに、通訳がしっかりサポートするので、文化的背景や蔵の物語まで、丁寧に伝わります。
日本酒に合うおつまみ(柿ピー・塩辛・西京漬けなど)を一緒に楽しめるテイスティングもあり、舌だけでなく会話も自然と弾む時間になります。また、芸者と一緒に楽しむ利き酒体験や、和楽器の生演奏を取り入れたプランなど、日本文化との組み合わせも好評。味覚だけでなく、視覚や聴覚も使って楽しめる時間になります。

交流の場として楽しむ|酒蔵パーティー

「日本酒を囲んで人とつながる場」としておすすめなのが、酒蔵を貸し切って行う「酒蔵パーティー」の体験です。
古い酒蔵の建築をそのまま生かした空間で、地元の食材を使った料理とともに日本酒を味わうひとときは、まさに非日常の文化体験。
モテナス日本では、酒蔵を貸し切ったパーティーとあわせ、特別な演出をご用意しています。
たとえば、会場には琴や三味線、尺八といった和楽器の生演奏が響き渡り、訪日ゲストの五感を優雅に刺激してくれます。また、目の前で本マグロを豪快にさばく迫力の解体ショーを体験することも可能です。日本酒と相性抜群のお刺身を味わいながら、芸者による舞やお酌を楽しんだり、着物を試着してフォトブースで記念撮影したりと、希望や目的に応じて多彩な演出を組み合わせることができます。
ただ飲んで食べるだけではなく、日本文化そのものを味わう、まさに記憶に残るおもてなしのひとときを演出しています。このような演出が加わることで、日本酒を楽しむ場が“日本文化をまるごと味わえる特別な体験”へとなります。
言葉が通じなくても、音・味・所作で伝わるものがあるのが日本文化の良さ。自然と拍手が起こったり、ゲスト同士の会話が弾んだりする場面も多く見られます。また、交流を深めたいビジネスゲストにとっても、堅苦しさのない“ゆるやかな文化交流”として好評。料理や酒の選定、演出内容もオーダーメイドで調整できるため、ホストの意向に合わせた柔軟な設計が可能です。
もっと深く学びたい人に|日本酒ソムリエのワークショップ

「ただ飲むだけじゃなく、日本酒のことをもっと詳しく知りたい」
そんな探究心を持つ外国人ゲストに喜ばれているのが、日本酒ソムリエや唎酒師(ききさけし)によるワークショップ形式の体験です。
ワークショップでは、普段なんとなく飲んでいた日本酒の背後にある、造り手の哲学や地域ごとの違い、酒器や温度による味わいの変化など、日本酒の奥に広がる“文化と知識の世界”を丁寧にひもといていきます。
「同じお酒でも、温度によってこんなに印象が変わるんだ」
「この地方では、魚の脂に合うようなすっきりした味が多いんですね」
そんな気づきの声が自然とこぼれる空間には、学びと感動が溢れています!
ソムリエとのやり取りを通して、自分の好みに合った一本を見つける時間は、まるでワインテイスティングのような特別なひととき。そしてその経験は、日本酒に対する理解だけでなく、日本という国への印象そのものを深めることにもつながります。質問や感想が交わされる中で、ひとりの学びが自然と全体の理解へとつながっていく。そんな広がりのある雰囲気が、ワークショップの魅力です。知識を学びつつ、実際に味わいながら気づきを得られるこの時間は、“知って、感じて、楽しむ”という体験そのもの。きっと多くの方にとって、満足度の高いひとときになるはずです。
モテナス日本が開催するワークショップでは、少人数のプライベート体験から、大人数の企業研修やインセンティブ旅行の一環まで、さまざまなスタイルに対応可能です。英語による丁寧な解説やテイスティングリストの配布、通訳スタッフの同席など、初めての日本酒体験でも安心して参加できるサポート体制が整っている点も、モテナス日本ならではの強みです。
帰国後には「自分だけの日本酒の知識」を持ち帰ることができ、旅の余韻を語るお土産話としても喜ばれています。
単なる観光ではなく、“知的な感動”を提供できるこの体験は、おもてなしの場にも、自信を持っておすすめできるコンテンツです。
外国人富裕層に人気!ラグジュアリーな高級日本酒体験

近年、世界中で“和食”が注目されるようになったことで、日本食には普段使いの定食や寿司チェーンと、懐石料理や高級割烹のような特別な食事の違いがあることも、徐々に海外に知られるようになってきました。「寿司」と一言でいっても、回転寿司とミシュラン星付きの寿司店とではまったく別の体験であるように、日本酒にもグレードや銘柄による違いがあることが、富裕層の間で認識されつつあります。
こうした背景もあり、“高級日本料理と希少な日本酒を一緒に楽しむこと”が、外国人セレブや文化通の間で“日本ならではの贅沢な体験”として人気を集めています。
例えば、元サッカー日本代表の中田英寿氏も、現役引退後に450以上の蔵元を訪ね歩き、日本酒の魅力を世界へ伝える活動を続けています。自身で立ち上げた「Japan Craft Sake Company」では、アプリ開発や国際イベントの開催を通じて、海外の日本酒ファンを増やす立役者となっています。
さらに、アカデミー賞女優ケイト・ブランシェットも、日本酒由来の発酵技術に深い関心を寄せており、自ら日本酒ブランドの設立にも携わるなど、その人気はハリウッドセレブの間にも広がりを見せています。
こうした流れを背景に、外国人富裕層をもてなす場面では、珍しい銘柄の利酒イベントや高級日本酒を用いたペアリング会食など、特別感のある酒席の演出が大変喜ばれます。
モテナス日本では、ゲストの趣向やシーンにあわせて、オーダーメイドで高級日本酒体験をご提案しています。

参考サイト:トークスポーツ, Forbes JAPAN
“日本酒にもランクがある”プレミアムな一本を選ぶ楽しみ

実は、日本酒にも明確なランクがあり、味や香りの繊細さ、製造工程の違いによってその価値は大きく異なります。価格も数百円のものから、数十万円にのぼる銘酒まで幅広く存在し、日本酒の奥深さを物語っています。
日本酒の輸出量が年々増えているとはいえ、海外での流通には関税や物流コストがかかるため、日本国内よりも価格が高騰しがちです。特に、限られた本数しか生産されない希少な銘柄は、現地では入手困難。現地では“幻の日本酒”として語られることもあり、日本を訪れる富裕層にとっては、まさにそのプレミアムな一本を求める旅が特別な体験になっています。
こうした希少な日本酒を現地で味わえる体験は、特に中華圏をはじめとした富裕層ゲストの間で人気を集めています。日本酒にすでに関心をもっているお客様であれば、ただの試飲ではなく「高級日本酒のテイスティング」をテーマにした特別な時間を用意することで、より一層の満足感を提供できます。
モテナス日本では、その方のお好みやシーンに合わせて、入手困難なプレミアム銘柄を取り寄せた利き酒体験のアレンジも可能です。日本ならではの“特別なおもてなし”を演出したい方は、ぜひご相談ください。

ラグジュアリーな空間で味わう、日本酒とおもてなし

VIPクラスの外国人ゲストをお迎えする際は、上質で落ち着いた空間づくりも“おもてなしの質”を決める重要な要素です。とくに富裕層の方々やプライバシーを重視するお客様には、個室での日本酒体験が非常に好評です。
私たちのこれまでの経験からも、少人数の会食や特別な接待には個室がおすすめ。周囲の音や香りに邪魔されることなく、日本酒本来の繊細な香りや味わいをじっくり楽しんでいただけます。静かな空間の中で、通訳を交えて日本酒の背景を丁寧に説明したり、料理とのペアリングについてお話ししたりと、会話を重ねる時間も豊かなものになります。
さらに、芸者を招いたおもてなしを組み合わせることで、日本文化の奥行きをより深く味わっていただくことも可能です。日本酒を注ぐ所作や、細やかな気配りそのものが“体験の一部”となり、忘れられないひとときを演出してくれます。
日本酒は、ただ飲むだけではなく、人と人をつなぐ存在。リラックスした空間の中で自然と心がほどけ、会話が弾む。そんな場づくりを、モテナス日本ではお手伝いしています。個室での特別な日本酒体験についても、どうぞお気軽にご相談ください。
【酒蔵体験のお土産は?】外国人のお土産におすすめの日本酒5選

酒蔵体験の締めくくりに、ぜひご紹介したいのが「お土産としての日本酒」。その場で味わった感動を、瓶に詰めて持ち帰っていただけるのも酒蔵ツーリズムの醍醐味です。
なかでも外国人のゲストに喜ばれるのは、見た目の美しさとストーリー性を兼ね備えた日本酒。ここでは、ギフトとしても映える厳選5本をご紹介します。
外国人の酒蔵体験や日本酒イベントの際には、ぜひ参考にしてくださいね。
【旭酒造】獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分|磨きの極みが生む、究極のエレガンス
世界中の日本酒ファンから高い評価を受ける獺祭(Dassai)シリーズの中でも、ひときわプレミアムな存在が「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」です。
「二割三分」とは、お米を77%も削り、わずか23%まで磨いた部分だけを使用していることを意味します。これは、大吟醸クラスの中でも異例の精米歩合であり、旭酒造の技術と情熱の結晶ともいえる一本です。
その味わいは、華やかな香りと繊細な甘みが調和した、非常に上品でなめらかな口当たり。口に含んだ瞬間、白桃や洋梨を思わせる芳醇な香りが広がり、ゆっくりと優雅に余韻を残します。
海外でも知名度が高く、オバマ元大統領が愛飲していたことでも話題に。ミシュラン星付きレストランでも提供されており、和食のみならずフレンチやイタリアンとも相性が良いとされ、グローバルな食文化との親和性も抜群です。
贈答用としても人気が高く、高級感ある化粧箱入りで、大切なお客様へのギフトや、特別な日のおもてなしに最適。
「日本酒は初めて」という外国人ゲストにも、「これが日本酒の最高峰なのか」と感動を与える逸品です。
蔵元:旭酒造(山口県)公式サイト
商品ページ:獺祭 純米大吟醸 23
特徴:やや辛口ながら、ふくらみのある旨みと上品な香り。食中酒にも◎
おすすめシーン:ハイグレードな接待、日本酒に馴染みのない方への入門、格式ある贈答品として
参考価格:720ml ¥5,720〜(箱の有無で価格が変動します)
【黒龍酒造】黒龍 大吟醸 龍|上質を極めた、しなやかで奥深い大吟醸
福井県の老舗蔵「黒龍酒造」が誇るフラッグシップの一本、黒龍 大吟醸 龍(りゅう)。
その名の通り、風格と気品を兼ね備えたプレミアムな大吟醸酒で、贈答品やハレの日の一杯にふさわしい日本酒として知られています。
使用されるのは、酒米の最高峰「山田錦」。これを35%まで丁寧に磨き上げた米と、蔵に湧く清冽な伏流水を用い、黒龍酒造ならではの繊細かつ安定した酒づくりの技で仕込まれています。その味わいは、軽やかでありながら厚みのある旨みと、ほのかに香る熟れた果実のような香りが特徴。やわらかな口当たりの中に、芯の通った上品な余韻が残ります。
海外の和食レストランでも提供されることが多く、日本酒初心者から愛好家まで、広く受け入れられるバランスの良さも魅力です。
美しい化粧箱入りの仕様は、外国人VIPへのギフトや接待酒としても高い評価を得ています。
蔵元:黒龍酒造(福井県)公式サイト
商品ページ:黒龍 大吟醸 龍
特徴:やや辛口ながら、ふくらみのある旨みと上品な香り。食中酒にも◎
おすすめシーン:ハイグレードな接待、日本酒に馴染みのない方への入門、格式ある贈答品として
参考価格:720ml ¥5,500 / 1800ml ¥11,000
【高木酒造】十四代 中取り純米吟醸 播州山田錦|香り・旨み・希少性の三拍子そろった逸品
山形県の名門「高木酒造」が手がける十四代 中取り純米吟醸 播州山田錦は、国内外の日本酒ファンから圧倒的な支持を受けるプレミアム銘柄です。
使用されている「播州山田錦」は、酒米の王様とも称される高品質な原料米。これを贅沢に磨き上げ、最も酒質が安定して美味しい“中取り”部分だけを瓶詰めしています。
そのため、味わいは非常に繊細かつ華やかで、フルーティな香りと米の旨みが見事に調和した、エレガントな一本。雑味がなく、まるでシルクのような口当たりが特徴です。
さらに、年間の出荷数が限られており市場にほとんど出回らない希少性も、このお酒の特別感を高めています。高級会食やVIP接待など、特別なおもてなしのシーンにも最適です。
蔵元:高木酒造(山形県)
特徴:香り高く、透明感のある味わい。柔らかく上品な中にも深みを感じる
おすすめシーン:富裕層向けの接待、和食とのペアリング、ギフトやお土産にも
参考価格:流通価格はプレミア価格になっており流動的です
【新政酒造】Colors Ash アッシュ-水墨- 2021|伝統と革新を融合させた、新たな日本酒
伝統と革新を融合させた、日本酒の新たな表現。
秋田県の銘酒「新政酒造」が手がけるこの一本は、日本の水墨画を想起させる静けさと奥深さを、現代的な感性で表現した逸品です。
墨色のラベルデザインは、まるでアートピース。洗練されたミニマルな美しさは、海外のゲストからも「一目惚れした」と評されるほど印象的です。
醸造には、自然の乳酸菌を活かす「生酛仕込み」と、木桶による発酵という伝統的かつ手間ひまかけた製法を採用。一度だけ火入れすることで、味わいの奥行きと安定感を両立させています。
原料には、“幻の米”と呼ばれた「亀の尾」を使用。透明感のある旨みと木桶由来の香りが、まるで余韻を描くように静かに広がる、繊細で複雑な味わいが魅力です。
蔵元:新正酒造(秋田県)公式サイト
商品ページ:Colorsシリーズ
特徴:自然の酵母と伝統的な木桶仕込みによる繊細で深い味わい。モダンな墨色ラベルも印象的
おすすめシーン:日本文化やアートが好きな方への贈り物に。特別な会食や静かなテイスティングにも最適
参考価格:720ml ¥4,280
【朝日酒造】久保田 スパークリング|モダンで華やか、乾杯にぴったりの一本
新潟の名門蔵・朝日酒造が手がける「久保田 スパークリング」は、伝統的な日本酒とシャンパンのような華やかさを融合させた、革新的な一本。
国内外の日本酒ファンだけでなく、「お酒はあまり得意じゃないけど乾杯は楽しみたい」という方にも人気です。
ベースには久保田らしい淡麗でキレのある味わいを活かしながら、瓶内二次発酵によるきめ細かい泡立ちと、やさしい甘みを加えたスパークリング日本酒に仕上げられています。アルコール度数も控えめで、飲みやすく爽やかな味わいが魅力。
ボトルデザインも洗練されており、和洋どちらのテーブルにもマッチ。とくにインバウンド向けのギフトや、和婚・記念日・ホームパーティーなど華やかな祝福の場にぴったりです。
蔵元:朝日酒造(新潟県)公式サイト
商品ページ:久保田スパークリング
特徴:低アルコール・微発泡・やさしい甘みと爽快感のある後味
おすすめシーン:乾杯酒・和食ビュッフェ・インバウンドギフト・特別な演出に
参考価格:500ml ¥1,350
外国人への”おもてなし酒蔵体験”をオーダーメイドで提供するならモテナス日本へ

近年、訪日外国人旅行者のあいだで注目されているのが、「知りたい」「体験したい」という知的好奇心に応える“コト消費”。モノを買うだけでなく、日本の文化や歴史、価値観に触れる体験を求める声が、ますます高まっています。
そんななかで、日本酒を生み出す酒蔵という場所は、とても魅力的な体験の舞台となっています。酒蔵には、江戸時代や明治時代から続く建物や設備がそのまま残されていることも多く、まさに“日本の歴史そのもの”に触れられる場所でもあります。
また、日本酒づくりに欠かせない“良質な水”を求めて、多くの酒蔵が自然豊かな土地に根付いていることから、自然とのつながりを感じられる場所としても高く評価されています。こうした背景から、酒蔵体験は、ただのお酒体験にとどまらず、ウェルネスツーリズムの一環としても人気を集めているのです。
モテナス日本では、外国人旅行者に向けた酒蔵見学はもちろん、日本文化と日本酒を融合させたオーダーメイド体験をご提案しています。懐石料理とのペアリング、芸者とのふれあい、和楽器の生演奏付きパーティーなど、多彩な演出が可能です。
旅のスケジュールや目的に合わせて、日本酒体験をもっと特別に、もっと印象的に。
“記憶に残るおもてなし”を形にしたい時は、ぜひモテナス日本へお気軽にご相談ください。
参考サイト
全国旅行情報サイト「ジャパン・ヨンナナ・ゴー」
公益社団法人 日本観光振興会(日本酒蔵ツーリズム推進協議会 事務局)
ユネスコ
ジャパンタイムズ

旅をこよなく愛するWebライター。アジアを中心に16の国にお邪魔しました(今後も更新予定)。
ワーホリを機にニュージーランドに数年滞在。帰国後は日本の魅力にとりつかれ、各地のホテルで勤務。
日本滞在が、より豊かで思い出深いものになるように、旅好きならではの視点で心を込めてお届けします!